秋のお彼岸ですが、どのように過ごしていますか?
仏教では、ご先祖さまのいる世界<極楽(ごくらく)>を「彼岸(ひがん)」、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といい、「彼岸」は、西に位置し、「此岸」は、東に位置するとされています。
3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。
お仏壇やお墓にお参りして、先祖供養をするのに、お線香を焚くと思います。
中には、お線香の匂いが嫌いという人もみえます。
無臭が良い、自然のままが良い、などと言われることもあります。
しかし、考えてみると、本来お線香は自然の物から作られています。そして、現代の世の中は、排ガスや洗剤など人工の匂いで一杯になっています。
つまり、無臭というのは、裏をかえすと人工の匂いの中だけにいると同じようなものかもしれません。
もちろん、皆さんには香りの好みがあると思います。
そんな、ご先祖さまが好きな香りや自分の好きな香りをお供えする考え方もあっていいと思います。
ぜひ、好きな香りを求めて調合して、お線香を作りませんか?
Comments